2018年07月28日
インドでボンカレーを売る話 の続き
(http://fu-honpo.com/article/183956113.html の続き)
総合商社の伊藤忠商事がCMを流しています。
入社13年目の女性がオーストラリアで
石炭輸入を担当している様子とか、
パラグアイで日本のゴマ輸入の半分量を
買い付けているゴマ″部長など。
総合商社が何をしているかのCMは
今まで見なかったような気がします。
日本の大手総合商社は、丸紅、住友、三菱、三井と伊藤忠。
首位の丸紅は伊藤忠から分かれた会社ですが、
昔から国家予算以上のお金を動かしています。
昔は人気のあった海外勤務も、今の時代、
一般の会社で海外勤務を命じられると即刻辞める者が多いそうです。
私からすると、もったいない話だと思います。
このCMを見ながら思った、前回書いた「ボンカレー」の話の続き。
インドでは日本人2人と現地採用のスタッフ5〜6名でやっています。
リーダーの植松さん、
軌道に乗るまで最低5年間は日本に帰れないそうです。
奥さんは製薬会社に勤めていて、3人の小さな子供がいます。
長期の海外勤務にあたり、家族でインドに住もうとの提案に奥さんは反対。
結局、単身赴任することになりました。
やはりそうなりますよね。
奥さんも仕事にキャリアを持っていますし、子育ても大変。
いざという時には母親の応援ももらえますが、見知らぬ土地では不安も増すでしょう。
観光旅行だと保護されたガラス箱の中ですが、
海外勤務は現地で生活を続けるということで、大変なことです。
メンタル面の強い人でないと勤まらないと思います。
このような人のお陰によって日本の生活が成り立っていますので感謝。
(全く関係ない話ですが総合商社で思い出しました。
昔、スキーブームを起こした映画「私をスキーに連れてって」の撮影に使われた舞台は、
総合商社の日商岩井と思いこんでいましたが、日立製作所本社だったよう。
昔は無音のレーザープリンタなどなかったので、
インパクトプリンタがチャーチャーという大きな音を出しているのが映画に記録されています。)
posted by ふうちゃん本舗 at 08:48| 店主敬白
2018年07月21日
カレー大国インドでボンカレーを売る
世界一のカレーショップ、
CoCo壱番屋(ギネス認定)でも進出できていないカレー大国のインド。
ここで大塚食品があの「ボンカレー」を
売り込もうとしていることが先日テレビで紹介されていました。
面白いと思いましたので受け売りですが。
インドは国民の嗜好がうるさく、
日本の食品メーカーは20社位しか進出できていないそうです。
そんなことで、絶対失敗するのでやめろと言われています。
日本のボンカレーは馴染みの味ではないし、
宗教の関係で肉は使えないのでそのままでは売れません。
それでインドに合わせたカレーの開発から始めましたが、
どうしてもボンカレーの持つ甘さを伝えたいとのこと。
甘さは玉ねぎ、マンゴーから出しました。
この試作品をトレードセンターの社員食堂で、
昼食時に提供させてもらっても誰一人として見向きもしません。
しかし「ベジタリアンカレーだ」と伝えたところ、
試してみたいという人が多くなりました。
評判はおいしいということです。
大塚食品の会長からも、ボンカレーの基本味は守られているとお墨付きをもらいました。
更に、ナンでカレーを包んで揚げたカレーパンも現地の人に受け入れられました。
インドでは夕方に軽食を食べる習慣があるそうで、
ファストフードとして売り出したいとのこと。
ハウス食品が中国でカレーを普及させたのは日本企業の社員食堂からでした。
今では生産が間に合わないくらいになっています。
余談ですが中国人好みの香辛料の八角が入っていると聞きます。
ところでボンカレーではなく「ポン」カレーもあります。
鹿児島県立市来農芸高校で開発した、名産のポンカンを使ったカレー。
甘酸っぱい香りがしてとてもおいしいです。
いちき串木野市の名物カレーになっています。
数年前まではレトルトパックで売られていましたが今もあるかどうか。
「ポンカレー」の命名に当たっては
「茶化すつもりはありませんので」と大塚食品の許可をもらったそうです。
この話の続き
http://fu-honpo.com/article/184021577.html
posted by ふうちゃん本舗 at 10:18| 店主敬白