2018年04月19日
財務省の書き換え騒ぎと新幹線車両基地
今回の財務省公文書書き換え騒ぎから、若い時のこんなことを思い出しました。
民営化になる前の国鉄(今のJR)、新幹線の車両基地で目にした光景です。
それは私より若い背広姿の2人が、
イスに座ったまま説明を聞きながら新幹線の床下作業を眺めていました。
いくらお客でもイスに座ったままの見学などありません。
気になりましたので「あの人は?」と訊きましたら、
国鉄本社(丸の内)採用の新人で、研修ということで来ているとのこと。
研修なら作業服着せて、現場を勉強させるべきでは?
と思いましたらこんな返事が。
「本社採用がこんな現場で働くことは絶対ないし、
下手に動かれて怪我でもされたらそれこそ大変。
研修期間中は知識の詰め込みをして、無傷で送り返す。」
と言っていました。
当時、国鉄の中は鉄道省の流れから、官僚組織そのものだったと思います。
そして来ている若者の方が地位が上。
この思い出話と公文書書き換えと何の関係があるのかと思われるでしょう。
こじつけるとこうなります。
霞が関の「本省」組織は大臣を頂点とする完全ピラミッド構成。
本省の中には「局」があって、それぞれが下に地方の局を持っています。
地方の局長は誰もがなれる訳ではなく、本省からの人がなります。
地方を回りながら中心の本省に近づいて行くという出世渦巻に乗った人です。
そして局長を預かった側の下は、何事もなく次へ送り出すのが仕事
(このような人を「ヒラメ」と言うそうです、上しか見ないから)。
何かまずいことが起こると、局長も何とかしろよと言うだろうし、
局長に傷でも付けたら自分の出世も危うくなるので辻褄合わせをすると思います。
車両基地で新人を無傷で送り返しても何もありませんが、
局長を無傷で送り出すといろいろ見返りがあるのではないでしょうか。
今回は辻褄合わせが朝日新聞にスッパ抜かれてしまいました(タレこまれた?)。
実際、事が大きくなり過ぎ、隠せるような状態ではなかったようです。
国会、マスコミは民主主義が崩壊したと言っていますが、
今に始まったことではないと思います。
ところで、こんな原因を作るのは出世欲など、
人間臭いことにあると思いませんか。
これでこじつけ話の辻褄は合いましたでしょうか。
合わないと思っても「忖度」して下さい。
posted by ふうちゃん本舗 at 09:27| 店主敬白