大博通りで唯一残る立退きの跡(IDEX新出光本社ビル)。
1階部分の引いている所から道路まで、立ち退きに応じない1軒の民家がありました。
それで民家を残したまま、一部屋根に覆い被さる形でビル建設が進められました。
この窪みはその時の名残です。(グーグルのストリートビユーで状況が分かります)
ところでIDEXは、博多山笠の時は会社あげて多大な支援をされています。
博多駅から真っ直ぐ、
博多湾に通じる大通りを大博(たいはく)通りと言います。
福岡国際マラソン、博多山笠のコースにもなっています。
以前はここに路面電車が走っていて、
通りに面して住宅があって、畑などもありました。
そんな昔からの街並みが都市計画によって立ち退きさせられ、
今の大きな道路が出来ました。
立ち退きはスムーズには行かず、10年以上かかりました。
博多湾と直結していますので朝は海風、
夜は陸風を感じなければならないのですが、
実際は通りの両脇に高いビルが並んでいるので
風の誘導路みたいになってしまい、博多湾の風がまともに来ます。
(それを利用して)この通りにはおすすめの季節があります。
11月〜12月、街路樹の葉が落ちる頃、
人もいなくなった夜遅くに歩いてみて下さい。
風がぶわっと吹いて、枯葉が足元に当たります。
ああ何とも寂しい感じ、どんな鈍い人でも胸がキューンとなる筈です。
夏の恋も終わりとなって、落ち込んでいる時には最高のシチュエーションです。
街路灯だけの明かりも寂しさを増してくれます。
自分の世界に浸ることができます。ここで寂しさを楽しんでみて下さい。
歩いている内にふっ切れますよ。
2018年01月19日
博多の大博(たいはく)通り、博多湾からの風を感じる
posted by ふうちゃん本舗 at 22:34| 店主敬白